本書は必読と思う。また、今後10年単位で読み返したいと思う。自分の呆けの進行とともに読むのは、現実的に理解が進むかもしれない。
自己認識については、木村敏や中井久夫から学んできたことを越える見識があるわけではないのだが、痴呆という状態が異常から語られるのではなく、正常から理解できる認識にしてくれる論理は得がたいものだ。その点で、痴呆は正常からの地続きの状況である。
意味的には会話になっていない、痴呆老人同士の会話が情緒的に意味があり、「心が通い合っている」ことを説く箇所には感心した。健常人であっても、そういう情緒的、非言語的コミュニケーションがいかに重要化ということも考えさせられた。
0 件のコメント:
コメントを投稿