2010年4月10日土曜日

がんと闘うな!

日本の歌手グループで、がん(悪性リンパ腫?)の発病を告白し、「がんと戦って帰ってくる」と言ってコンサートをやったらしい。

がんには、いくつもの種類があるらしい。大きく分けると、身体中に早く広がる浸潤性(英語だとinvasive、まさに「侵略的な」)のもの、大きくなったり、広がるのが遅いか、そうならないもの、の2種類があるらしい。どうも、浸潤性の、悪質なものが早期発見⇒切除・治療で、完治するかどうかはわからないらしい。

しかも、腫瘍を病理的に見て、悪性か良性か、浸潤性かそうでないか、を判断する基準は非常にあいまいである。

健診というのは、自覚症状がないのに病気があるかないかを検査することだ。そのような、がんの検診で、乳がん健診も大腸がん検診も有意にメリットがないことは証明されている。乳がん健診の場合、50歳以上だといくらかの効果があるらしいのだが、それも微々たる差にしか思えない。

ここで、メリットというのは、その健診を行うことで対象としている疾病による死亡をどれだけ減らせるかという統計値だ。大規模な追跡調査によって、便の潜血を検査する健診は大腸がんによる死亡を減らせないことが判明している。多くのがんでも、検診が有意に当該のがんによる死を減らせないことが証明されている。

日本の健康診断で行われている、肺レントゲン、胃レントゲン、便の潜血検査、乳がん検査は、メリットがない。メリットがなく、デメリット=コストがなければいいのだが、デメリットは無視できないほど大きい。

つまり、レントゲン検査による被爆や検査の擬陽性による、無意味な治療が、コストである。たとえば、乳がん検査による擬陽性はかなり高いと見られている。必要がないのに、乳房が切除されたり、放射線理療で被爆する可能性が高いのだ。

この辺りのことを、近藤誠さんの本で読んでいたが、次の本は統計学・確率論から説いていて説得力がある。

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