実は、ランダムネスの観点も、ジョージ・ソロスの「可謬論」の観点も、複雑系科学の側面援護がある。「ブラック・スワン」に出ている話だが、ビリヤードの玉の反射予測をしようとすると、9回目で側に立つ人の重力による引力を考慮しなければならず、56回目に至ると宇宙全部の素粒子の動きを考慮しなければならないというのが理屈だ。たかが、ビリヤードのボールの動きでさえ、これほどの複雑さを含有するのだが、他は推して測るべし。
複雑系の考えは、20年ぐらいの時間をおいて再び返って来た感がある。その頃、高校の同級生Hが、フラクタルに興味をもって、マンデルブローのフラクタル図を酒の肴にしていた。そして、自分も興味を持ってサンタフェ研究所関連の本を読んだりしていたが、投資をやっていなかったし、仕事上の不確実性をそんなに経験していなかったので、浅い理解で終わったように思う。
しかし、20年の仕事経験と10数年の投資経験から、不確実性の理論は血肉になってきた。
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